10月25日は2カ月に1回開催されている歯科医師勉強会でした。
今日は若手2名、院長2名の計4名の先生方が症例発表し、ディスカッションが行われました。
(1)山本先生(筑後医院勤務)
抜髄処置に関する症例でした。
抜髄処置は、進行した虫歯が歯の内部の神経まで悪影響を及ぼした際に行う、俗に言う『歯の神経をとる』処置です。
実際の診療における問題点に対し、どのように改善していけばスムーズで正確な治療ができるかを、道具や治療過程などの視点から学びました。
(2)高木先生(小郡医院勤務)
前装冠修復に関する症例でした。
前装冠とは、前歯に用いるかぶせ物のことです。
前装冠修復とは、虫歯で歯がなくなり、見た目にも機能的にもダメージを負ってしまった前歯を、表面に白いプラスチックをはりつけたかぶせ物や、全体をセラミックでつくったかぶせ物などで修繕していくことです。
前装冠修復における基本的な考え方、歯の削り方などを学びました。
(3)吉田先生(西町吉田歯科医院 院長)
下顎隆起に関する症例でした。
下顎隆起とは、歯茎にできる『こぶ』の様なもので、一般的にかむ力が強い人が良くできるといわれている、あごの骨が膨らんだものです。
下顎隆起のよくおこる年齢や、対処方法などに関して学びました。
(4)岡本先生(久留米医院 院長)
噛み合わせに関する症例でした。
噛み合わせは一人として同じ人がいませんが、ある程度のパターンに当てはめることができます。
そのパターンを把握し、将来どのように歯がなくなっていくかを予測しながら治療計画を立てる必要がある、という内容でした。
現在は咬むことに不満がなくても、様々な検査をしてみると将来起こりうる問題点を推測できる可能性があります。
患者様の現在の状況、将来を見据えた治療をするよう心がけていかなければならないと感じました。
小郡医院 歯科医師 鳥越