1月15日は月に1回開催されている口腔外科症例検討会でした。
今月も佐賀大学口腔外科名誉教授の香月武先生にアドバイザーとして参加頂きました。
今回は5名の歯科医師が症例を発表し、口腔外科手術のディスカッションが行われました。
(1) 井川(クリニック院長)
転倒で上の前歯を打ったことで歯の位置が変わってしまった男児の症例でした。
打った歯の将来的な健康を考えて検査や診断を行い、
それに適した治療を行うことが重要であることを解説しました。
(2) 理事長立山由乘
舌にふくらみが出来てはつぶれているという状態を繰り返している患者様について
香月先生への相談症例でした。
外科の専門医の意見をいただいたうえで診断や治療を計画していきます。
また本日予定している、インプラント治療を行うために必要な骨を作る手術の最終確認を
写真やCT画像を見ながら行いました。
(3) 義川(基山医院院長)
上あごの入れ歯をインプラントで固定する「インプラントオーバーデンチャー」という治療について発表しました。
入れ歯の『噛めない、動く、異物感が強い』という短所を、
インプラントを利用することで最小に抑え、より快適に使用して頂けるようにした治療法の
発表でした。
(4) 中島(久留米医院副院長)
複数の歯の虫歯が進んでしまった男児の症例の発表でした。
患者様の将来の生活の質を考える上でどのような計画を立てる必要があるか、
矯正治療など将来の咬み合わせも考えながら、何を重点にするべきかを
全員でディスカッションしました。
(5) 鳥海(八女医院)
虫歯が進行してしまった右上の親知らずの歯を抜いた症例の発表をしました。
基本的な器具の使い方、処置の工程、注意すべき点などを解説しました。
最後に香月先生より、長年にわたるベトナムやモンゴルなどの発展途上国の
治療の必要な子供たちに対する口腔外科の医療活動が認められ、
社会貢献者賞が授与されたときの様子が報告されました。
私も昨年にその活動に参加させて頂いて良い経験となりました。
そのような外科の専門医の先生の意見やアドバイスをうけ、
私たちも更なる研鑽を積み地域医療への貢献を行っていこうと思いました。
立山歯科筑後医院:末続