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立山通信

2019-9-22

9月 歯科医師外科症例検討会

 

 

911日(水)に外科症例検討会を行いました。

 

英文抄読 

 

 

◎広川医院 中島先生

 

Surgical treatment of peri-implantitis using enamel matrix derivative, an RCT: 3-and 5-year follow up

 

インプラント周囲炎になった症例でエムドゲインを使用するとインプラントの生存率に相関があるか、という論文を紹介していただきました。インプラント周囲炎を起こしてインプラントが脱落しないよう、周囲の不良肉芽を除去する際にエムドゲインを使うことで骨の吸収を抑えることができることができれば、結果としてインプラントの寿命が長くなりますが、どうなのでしょうか。今後も研究が必要な分野です。

 

 

 

症例発表

 

◎上野先生(八女医院)

 

水平埋伏智歯抜歯抜歯

 

半埋伏の親知らずを抜歯した症例の報告でした。下顎管に近接しており、第二大臼歯にひっかかっていました。

 

若手の先生は智歯抜歯をためらうことがありますが、当グループでは外科の教授による指導手術や専門医の指導などがあるため上達しやすいと感じます。

 

 

 

◎末続先生(筑後医院)

 

自身でインプラント埋入した症例

 

基本的にインプラントの手術は当グループ理事長か外部からお越しいただいている口腔外科専門医・インプラント専門医の先生が担当しますが、院長クラスでは理事長が指導手術を行います。今回は末続院長が理事長の指導のもと執刀した症例のフィードバックを兼ねた報告でした。結果は非常にいい位置に埋入できており理事長も絶賛されていました。付着歯肉が少し少ない場合は清掃性が悪くなる可能性があり、工夫が必要と述べていました。

 

 

 

◎荻原先生(八女医院)

 

インプラントのメンテナンスについての症例でした。

 

インプラントのスクリューが破折してしまった場合のリカバリーについての発表でした。咬合が強かったりその他外的な衝撃や劣化などによりインプラントも破損してしまうことがあります。破損後もインプラントを適切に修理して引き続き使えるようにするための工夫を自身の症例を交えて発表していただきました。

 

 

 

 

症例発表後は全歯科医師で伝達麻酔の相互実習を行いました。親知らずを抜歯する際だけでなく、様々な状況下で使用する可能性がある伝達麻酔ですが、適切に効かせるためには少々テクニックが必要なため、名誉教授の香月先生や口腔外科専門医である柴原先生の指導の下、全員で学びました。

 

 

 

 

 

私も口腔外科認定医として様々な症例を経験していますが、自身の研鑽のためにもこれからも外科症例検討会で知識を蓄える必要があると感じます。

 

                                                                                                             筑後医院 長井

 

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