10月11日 広川医院にて外部講師の香月先生、柴原先生をお招きし、英語文献の抄読会および外科症例検討会が行われました。
①宮原先生(八女医院)
「左上1完全脱臼を再植した症例」「右下8水平半埋伏歯抜歯」
「7歳の子供が転んで抜けてしまった前歯を再度入れなおした症例」と「横に生えている親知らずを抜歯した症例」の2つを発表されました。
前者においては来院するまでに抜けてしまった歯を牛乳に浸して持ってきていただくこと、再植・固定した後の経過を見るために口腔内写真を定期的に撮ること、また 再植を行った際に今後どうなることが予想されるかを親御さんに説明することが必要であることが議論され、後者においては抜歯後の縫合をどのようにすればスムーズに行えれるかなどを話し合いました。
②平山先生(筑後医院)
「相談症例」
右上の奥歯の根の先の1つに膿が溜まって腫れており、またその根が割れている疑いがある症例。
CT撮影を行うことの重要性、さらにパノラマ画像を撮影し口腔内全体を診る必要性が議論され、この場合においては炎症の見られる1根のみを切断して抜くのがいいのではないかということが話し合われました。
③井樋先生(クリニック)
「増殖歯肉に対して歯肉切除を行った症例」
ブリッジを入れている歯の歯茎の部分が膨れているため、その部分を切除した症例。
まず切除を行う前に装着しているブリッジを外してからプラーク、歯石を除去すること、またブリッジのポンティック(橋渡しになっている部分)の形態を確認すること、さらに切開線をイメージすることの重要性が議論されました。
今回学んだことを日々の診療に活かしてまいりたいと思います。
小郡医院 山口