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立山通信

2016-6-10

6月 外科症例検討会

 

 

(1)荻原先生(八女医院院長)

 

 「外歯瘻に対する相談症例」

 外歯瘻とは、虫歯や歯周病が原因で膿の排出口が頬などの皮膚にできてしまった状態です。この外歯瘻が認められる症例の治療方針についての相談症例でした。

外歯瘻の治療は原因歯の抜歯や皮膚表面にできた傷を目立たなくする為の形成手術を行うことが多いのですが、今回は患者さんの既往歴や要望を考慮して、歯の根部だけを切除するという方法でも良いのではというアドバイスを頂きました。

 

 (2)中島先生(広川医院院長)

 

 「インプラントで咬合を作り直していけるかという相談症例」

  咬み合わせが反対であること、口腔内清掃が不良であることなどが原因となり、ほとんどの歯を喪失してしまい、更に骨量も少ない症例についての対応と今後の治療方針についての相談でした。

お顔の写真、噛み合わせの関係を調べる為のX線写真分析などの資料も揃えて、模型上でインプラントをどこに埋入するか、咬み合わせの関係はどのようにするか、などを計画して行っていってはどうかなどのご意見を頂きました。

 

 

 (3)末崎先生(広川医院歯科医師)

 

「口蓋隆起のある症例の診査診断」

口蓋隆起とは上顎の骨が厚く膨らみ、こぶの様になっている状態で、咬み合わせの強い方によく見られます。

歯周検査チャートには歯肉がどのくらい下がっているかなども記入したり、上顎洞炎の疑いや、歯根部に膿が溜まる根尖病巣などが認められる場合にはCT撮影をしたりと、資料収集についても学ばせて頂きました。

 

(4)平山先生(筑後医院歯科医師)

「歯が折れて来院した症例の診査診断」

 歯科に恐怖心を持っており、口腔内清掃も不良の為、治療が必要な歯が多くある症例でした。治療計画を立てる上で、順番を間違うと治療が長引いてしまう事を教えて頂きました。また、患者さんに大まかな治療期間を提示すると良いとアドバイスを頂きました。

資料収集については、規格性のある口腔内写真を撮影することの重要性を学びました。

 

今回の外科症例検討会で学んだことを日々の診療に活かして参ります。

 

 

 

 

 

 

 

広川医院  末崎

 

 

 

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