9月17日は月1回開催されている口腔外科症例検討会でした。
佐賀医科大学口腔外科名誉教授の香月武先生にアドバイザーとして
参加頂いております。
今日は5名の先生による症例発表があり、ディスカッションが行われました。
小幡先生(筑後医院)
口腔内診査についての症例発表でした。
口の中の写真やエックス線撮影といった資料収集の仕方について、
さまざまなアドバイスが他の先生方からありました。
野田(西町医院)
下顎の水平に生えた親知らずの抜歯症例について発表しました。
術野をよく見えるように工夫して外科手術を行うことが必要だとわかりました。
井口先生(基山医院)
上顎の前歯の歯根端切除術についての症例でした。
根管治療では症状が消失しなかったのですが、歯根端切除により
歯の根の先の病巣を除去したことで、現在は経過良好とのことです。
野口先生(八女医院)
GBR(骨再生誘導法)についての発表でした。
抜歯して骨がなくなっている場所に、下顎の別の場所の骨を
採取してきて、骨の欠損部を埋めるというものです。
インプラントを行うための前処置として、この手術を行うということでした。
池松先生(クリニック)
歯根の先の病巣についての相談で、CTおよび各種レントゲン写真などの
資料を提示し、香月教授をはじめとする先生方のアドバイスにより、
治療方針が決まりました。他の先生の意見を聞くことで、
自分では気付かなかったことがわかることがあると感じました。
この他にも、口腔外科担当医である柴原清隆先生から、11月より施行される再生医療に関する新法に対する説明がありました。医療人として、常に最新の情報を得ておくことが必要だと思います。
また、香月教授より、ウランバートルでの学会講演や手術器械の寄贈の様子を見せて頂くことができました。世界を舞台に活躍されている先生からアドバイスを頂いたり、お話をさせて頂いたりする機会があるというのは、大きな財産になると思います。
他の先生方の経験を自分の診療にも役立てられるよう、これからもこの症例検討会を活用してしっかり勉強していきたいと思います。
西町医院 野田