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立山通信

2015-8-14

8月 口腔外科症例検討会

812日に、毎月1回行われている口腔外科症例検討会がありました。 

この症例検討会では、毎回、佐賀医科大学口腔外科名誉教授の香月武先生にアドバイザーとして参加頂いております。

今回は4名の先生による症例発表が行われました。 

 

岡本先生(久留米医院) 

 本日行われる手術について発表がありました。増殖して腫れた歯茎(歯肉)を切除しつつ歯周病の治療を併用する手術についての発表でした。用いる術式について活発な議論が行われたほか、歯肉増殖が起こった原因についても議論されました。 

 

貞刈先生(クリニック) 

 二つの症例について発表があり、検討が行われました。 

 ひとつ目は、前歯の根の先にできた『嚢胞(のうほう)』(膿みの袋)を取り除く手術を行う場合、どういった術式を用いるべきかということについて検討されました。術式だけでなく、手術を行った場合には歯根が大変短くなってしまうことから、抜かずに治療することが可能かどうかということについても議論がなされました。 

 ふたつ目は、上の前歯の部分にインプラントを計画していますが、骨の厚さが足りないため、骨を増やす手術が必要となる症例についての発表でした。前歯だけでなく、口の中全体の治療についてのより詳細な計画を立てる必要があるとアドバイスを頂きました。 

 

 

江越先生(広川医院) 

 上あごの裏の中央付近に骨のふくらみ(『口蓋隆起』といいます)ができ、それによって喋りにくさが生じたため、その口蓋隆起を取り除く手術についての発表でした。口蓋隆起と喋りにくさの関係についてより詳細に検査すること、術後に傷跡を保護する器具を用いることなどのアドバイスを頂きました。 

 

 

赤毛先生(西町医院) 

 高血圧の方の抜歯を行った症例をもとに、歯科で用いられる局所麻酔薬を高血圧の方に用いる場合の注意点について発表がありました。歯科では麻酔を行なったときに事故が起こってしまう場合も多いため、必ず生体モニター(血圧計)を装着し、異常が生じないか確認することが必要だということを再度確認することができました。

 

  

自分としては、日常の診療ではまず経験できない口蓋隆起切除術を症例を通して見ることができたほか、歯肉切除や歯根嚢胞に対する術式についての議論を聞くことができ、とても勉強になりました。また、日常的に使用している局所麻酔薬について改めてその注意点を確認できたことや、生体モニターを使用することの重要性を感じることができ、大変有意義な症例検討会でした。これからの診療に生かしていきたいと思います。 

 

基山医院 野田

 

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